承認申請 外用JAK阻害薬
日本たばこ産業(JT)は1月31日、外用JAK阻害薬デルゴシチニブ軟膏(開発番号「JTE-052」」について、アトピー性皮膚炎の治療薬として同日に承認申請したと発表した。細胞内の免疫活性化シグナル伝達を担うJAKの働きを阻害し、免疫反応の過剰な活性化を抑制することで、自己免疫・アレルギー性疾患を改善すると期待される。
JTが創製し、鳥居薬品と共同開発。承認取得後は鳥居薬品が販売する。国内フェーズ3では、16歳以上のアトピー性皮膚炎患者を対象に行い、主要評価項目である投与開始日を基準とした最終評価時の mEASI スコアの変化率について、プラセボに対する優越性が確認されたという。
現在2歳以上の小児アトピー性皮膚炎患者を対象とした国内フェーズ3を進めている。
【赤嶺コメント】
いわゆる免疫抑制剤となる。約20年前に発売した『タクロリムス』(プロトピック軟膏)で大失敗している免疫抑制剤だが、何処か一部変化させての登場なのだろう。
これも軟膏タイプなので、皮膚奥へ浸透させながらの効果となるのだろうが、当然、皮膚がんの誘発は免れない。さらに、皮膚構成に重要な『皮膚常在菌』も大きく減少させることも予想され、処置部位の悪化も免れない。
皮膚改善のためのクスリなのに、皮膚悪化が予想される商材認可は、誰が考えても大問題でしょう。
そして、次段階では2歳まで年齢を下げることになるようだ。もう、誰がこんな恐ろしい環境を止めるんだろうか?被害者団体を作って訴訟しても遅い。ハンセン病訴訟と同様に80年後では何の意味もない。誰もが予想できるこの問題を誰が止めるの?
『製薬マネー』には勝てないか。
次々と新薬が認可されるようであるが、本当に患者のためとなる薬は開発されていない。というより、彼らの研究では本物は開発できない。と言い切れる。ブラックボックスが見えていない研究者に、そのゴールはない。